主の栄光教会ってどんな教会なんだろう?その答えは、教会に通う一人ひとりにあると考えます。教会を作っているのは、教会に通う一人ひとり。だからメンバーを知れば、その姿が浮かび上がってくるはずだと、連載コラムがスタートしました。教会の掲げるミッションとしてのSMART(Social・Motivative・ART)。そんなスマートな人たちの魅力に迫ります。
今回はスラっとした長身に柔和な雰囲気を漂わせる、好青年メンバーの登場です。聖歌隊で歌っている彼の姿を見た教会メンバーが、(主の栄光教会の担当牧会者である)「岬希牧師が歌っている!」と本当によく勘違いするほどのそっくりぶり。もちろん、当牧会者とは双子や兄弟ではありません。(※実際にはなんと双子の弟さんがいるそうです!近々3人で会っていただきたい笑)
File.028 まさひろさん(20代)
主に推薦される、確かな人を目指したい。
―聖書を学ぶようになったのは大学の同級生である友人がきっかけのようですね。そして、彼は名古屋のご出身だとか。
そうなんです。今日の取材撮影場所にここ(愛知県千種区星ヶ丘)を推薦させていただいたのも、その友人の出身校があることに加えて、私の両親が新婚時代に住んでいたことがあったので、経緯を感じたからです。
―なんだか最初から素敵なエピソードで。まさひろさんは、関東圏のご出身で、大学そして就職先も関東でしたが、その後名古屋へ転勤されてきたと。
はい。聖書を学ぶきっかけになった友人は中央大学法学部の入学式のオリエンテーションの時に仲良くなったのですが、彼の出身である名古屋に来ることになるとは思っていなかったです。でも先の両親のこともあり、(名古屋とは)縁があるなと思っています笑)。味噌が好きで、名古屋の食事も自分には合っていると思いますので笑)

―あら、貴重な人笑) さてさて、聖書を学びながら感じるものはありましたか?そもそも聖書へのイメージなどありましたか?
聖書というものに全く触れたこともなく、イメージもなかったので、学ぶときは抵抗なども全くなかったですね。聖書を学び、その内容もすんなり自分の中に入ってきた感じです。感じるものとしては、サタンの話を聞いたときに衝撃で、これまでの自分の悩みが吹き飛んだことが大きかったかと。
―おお。サタン。確かに、ちまたでなにかと耳にはすることもある存在ですが、聖書を通して実体を学ぶと違いますよね! どんな悩みが吹き飛んだのでしょうか?
自分は小学校・中学校と野球部のキャッチャーでキャプテンをやり、中学校では生徒会活動をしていたんですが、人をまとめるにあたっての挫折を感じていました。自分としては正しいと思うことをしているつもりが、人がついてこなかったり、陰で悪口を言われたり。正しいと思えることをやっていても、よくなっていかないもどかしさみたいなものが常にあって…。人をまとめる立場を経験する中で、段々と人のために、みんなのために役に立つことがうれしいと思う反面、うまくいかずに引きずっていた感じです。加えてニュースを見ていると、政治家の汚職事件などが多々あって、人間不信のみならず、社会不信にまでつながっていきました。
―繊細な10代の心には痛い出来事ですよね。にしても、正義感が強いと言われませんか?
まさに、父親からそう言われていて「弁護士になれ」と言われていたのもあり、法学部に入ったんです。
―なるほど。そんな正義感の強いまさひろさんが、人間不信、社会不信から殻に閉じこもるようになっていったと。
そうですね。なので、この殻を破りたい、このまま人間不信をし続けたくはないという思いを先の友人に話したところ、聖書につながっていきました。そして、サタンについて聞いたときに「ああ、サタンという存在が働いているからなのか」と様々な悪の原因になる存在について学ぶことで、人間不信が解かれたことが大きかったです。『すべて兄弟を憎む者は人殺しであり、』(ヨハネ第一の手紙:3章15節より抜粋)とありますが、まさに人を憎むことではないとわかりましたし、私の尊敬する牧師さんが「人によくすることが私の最大の哲学だ」とおっしゃっていたのを聞いて共感しました。

―人に対する希望を捨てなかったんですね。
はい。人はよくなることができるし、変わることができると思います。希望を捨てたくなかった。なので、自分が聖書を学んで一番変化したのは人への不信感がなくなりすっきりしたことです。人に対してよくすることで喜びがある反面、悪口を言われることもあってつらかったことが解かれたので。今では、人と接していてまずは話を聞いてみよう、と思えるようになりました。人間不信に一度陥ると、人との関わりも避けるようになりますが、それもなくなり、人と関わることの楽しさが回復できたので良かったと思います。
―「人によくすることが喜び」なんて素敵です! 心がすさんで「どうせ人なんてこんなもの」と諦めて生きている人は多い気もしますが、諦めてはいけませんね~!
自分は諦めることなく、しかも人を憎む罪を犯さないようになれたのでよかったと思います!
―さて、教会での活動についても少しお話を聞かせてください。現在、主の栄光教会で聖歌隊に入って礼拝を作っていく大事な役割を果たされていますね。リードにも書きましたが、あまりのそっくりさんぶりに「あれ?今日は(教会担当牧会者の)岬希牧師が歌っている…!」と言われることも多いそうですが笑)
岬希さんとはフォルムが似ているんですかね笑)似ていると言われるのはとても光栄ですよ!笑)恐縮ですが、趣味嗜好も合うな、と思うところが多く、外見的なものだけではなく、内面的にも似ているなと思うところがあります!さらに、父と同じ誕生日ということもあり、いろいろな意味で縁を感じさせていただいています笑)。
聖歌隊は礼拝を作る大事な役割の一つだということもあり、自分からやりたいと思って、それこそ名古屋への転勤が決まって主の栄光教会に所属する際に岬希さんと相談させていただきました。バスパートを担当していますが、実は、父が高校時代に合唱部でバスパートを担当していたそうで、経緯を感じます。父がピアノも10年ほど経験があり、クラシック音楽が家や車でも流れていた環境だったので、音楽への基盤はあったのかなと思います。特にクラシックを聴くと、昔から不思議と高揚感があったのですが、これは神様の創造物である宇宙や自然をテーマにした曲も多く、神様とつながっていたからなのかな、と思います。神様の偉大さを感じるというか。

―歌うことも好きですか?
はい。人の目というよりは、神様にどう思われているかが大きいと思えるようになったので、変に意識して歌うこともなくなりました。自分を通して音楽で神様に栄光を帰したいと思います。
―お話聞いていると、ご家族もとても仲良しのようで、あったかい愛を感じますね。聖書に出合わなかったら、その温かさがもしかすると失われていたかと思うと…。
家族(ご両親と兄、双子の弟)とはとても仲が良いので、家族も神様に出会えるように自分を作って行いで示していきたいです。自分の行いで神様を証したいと思っています。そして、振り返ってみると、神様の愛をたくさん受けていたと思いますが、自分では気づけていないこともまだまだ多くて…。受けた愛をもって、家族にも周りにも愛を示せる人になりたいです。

―最後に。今後のご展望などお聞かせください。
主日礼拝に最初に参加したときの主題が『私があなたを愛していることを分からせよう』というものだったんですが、このメッセージが自分の原点になっています。実際、主日礼拝に参加するまで聖書を学ぶのに様々な事情もあり、2年ほどかかりました。しかし、この期間で神様の愛を実感してきた経緯があり、信仰が徐々に入っていったので納得の主題でした。今後は、この原点を忘れずに『自分で自分を推薦する人ではなく、主に推薦される人こそ、確かな人なのである。』(コリント人への第二の手紙10章:18節)とあるように、主に推薦されるにふさわしい自分を作っていきたいと思います。
―貴重なお話をありがとうございました! 取材後の後日談で、今回の取材についてそっくりさんの岬希牧師に「とても好青年でした~」と編集部でお話していたところ「実は猫をかぶっている?!笑」といじられていた(可愛がられていた)まさひろさん。人への希望を失わず、神様の愛を確信しているその姿に「救い」の偉大さを感じました! 今後も、その柔和な温かさで周りを優しく包み込んでいってください~!期待しています!!


※ご友人には写真掲載の許可をいただいています。