主の栄光教会ってどんな教会なんだろう?その答えは、教会に通う一人ひとりにあると考えます。教会を作っているのは、教会に通う一人ひとり。だからメンバーを知れば、その姿が浮かび上がってくるはずだと、連載コラムがスタートしました。教会の掲げるミッションとしてのSMART(Social・Motivative・ART)。そんなスマートな人たちの魅力に迫ります。
小学校では野球、中学校では剣道、そして高校・大学ではソフトボールとスポーツを通して自身を磨き、現在も教会の野球部で活躍中。背中で語るタイプとご自身ではおっしゃいますが、その真相はさておき笑)、会社では敏腕営業マン、そしていつまでも少年のような天然さを兼ね備えつつ、実は化学生命工学部を卒業された理系メンバーの登場です。(理系出身は本当に意外でした…笑!失礼!)
File.032 木内淳士さん(会社員・30代)
ただ天だけを見て地に平和を成す精神を、
野球を通して伝えていきたい。
―教会に通うメンバーとの初めての出会いは衝撃的な思い出のようですね。
そうですね。塾帰りの高校生に間違われて、イラっとしまして笑)。自分は当時、関西大学の3年生でもあり、部活でキャプテンもしていたので「塾帰り?」と聞かれた時にはさすがにモヤッとしたわけです笑)。
―実際は塾帰りではなく、バイト帰りだったんですよね?
そうです。うどん屋さんでのバイトを終えて、夜もそれなりに遅かったんですが、バイト帰りの恒例おやつとして「白く〇アイス」を食べようとしていた矢先に…。でも、不思議なことに、その日は「今日もアイスを食べてたら、さすがにやばいよな」と思って行きつけのコンビニを一度通り過ぎ、でもやっぱり食べたくて、500mぐらい離れたコンビニで結局アイスを買うという…。
―意志弱いですね笑)。そして、行きつけではないコンビニを出た時に高校生と間違われたと。
今思えば、そのコンビニに行かなければ高校生に間違われることもなく教会のメンバーに会うこともなかったことを思うと面白いな、と。

―確かに。そして間違われてイラっときてそのまま立ち去ったのではなく、立ち話することになったんですね。
そうなんですよ、イラっとしたから弁明し始めたんですね、自分のことを笑)。「大学生っすし、あと3日で21歳になりますし、ソフトボール部の次のキャプテンをやることが決まっていて、ちなみに2年生の時は部が全国3位の成績で…」とムキになって話していました笑)。その流れで、当時自分が一番悩んでいたことで「キャプテンとして、チームをどうまとめたらよいのか」という問題を話すことになっていた笑)。中学は剣道部で、高校ではソフトボール部でもキャプテンをやってきましたが、中学高校までは実力があって上手ければキャプテンになれましたし、チームのみんなも言うことを聞いてくれる。しかし、大学の部活ではレギュラーではない自分よりももっと技術もあり上手いメンバーもいて、1年生には高校ジャパンのメンバーだった子もいるなど、これまでと勝手が違うので難しいと思っていた時でした。
―相手が聞く前に自分のことをたくさん話されたみたいで!笑)。
笑)。なので、アイスは食べられないまま、ぐちゃぐちゃに溶けていましたが、自分が話したことですっきりしていて、気持ちよかったのを覚えています笑)!そこで、教会のバレーボールチームをまとめている人と話してみたらどうかと言ってもらって、何日か後にお会いして話した際に「イエス様が真のリーダーだよ」とその人から聞き、聖書を学ぶようになりました。
―真のリーダー像をイエス様の姿から学ぶことになったと。聖書の話自体はいかがでした?
自分の「霊」の存在は「???」という感じでしたが、イエス様の弟子となったペテロがイエス様に最初に出会った時の状況はまさに自分と一緒だと思いましたし、いろいろ聞く中でなるほど、と納得できるものが多かったです。神様という存在についてもはっきりとはわかっていなかったですが、聖書を学びながらとにかくソフトボール部のチームが栄えるようにという祈りはずっとしていたのを覚えています。

―おお。祈りの奇跡が起こりましたか?
それが…、キャプテンになって初の秋リーグで2部に落ちるという…。得失点差ではありましたが「祈っていたのに…」という気持ちに実際なりました。しかし同時に本当の意味で祈っていたのではなかったとも思いました。聖書も学んでいるようでしっかり学べていなかったですし、神様も曖昧な状態で、祈ったといっても本当に祈って臨めた試合とはいえなかったと感じたので、もう一度学び直すようになりました。本格的に時間も出していったのですが、オフシーズンも終わった頃、研究室や就活などで忙しくなってきてあまり聖書を学ぶ時間を出せず、教会にもなかなか行けなくなっていたときにCGM(キリスト教福音宣教会)主催の野球大会があって、1試合だけ参加することになりました。
―試合ではうまくいかなかった?
いえいえ、その逆で、大活躍!だったんですよ。内心「ほーら、見ろ。遊びで大学の部活やってるんじゃないだよ~」なんて思っていたんですが…。教会のある先輩メンバーに「君のプレーはすごいけど、神様の心には響かないと思う。神様の愛を以って神様のためにプレーしているわけではないから、神様はそのプレーの1つも栄光として受け取らないと思うよ」と言われたんですよ…。その時にかなりショックを受けたんですが、自分の奥深いところにあるものがショックを受けているのがわかりました。そして、これが自分の霊なんだともわかりました。この時以降、神様を思ってプレーすることが大事だと本当に実感しました。

―時にはショックも大事ですね。大切なことを知るには痛みが伴うというか。自分がやってきたことや打ち込んできたこと、真剣に向き合ってきたものを通して知るべきことを知る過程は神様の愛と妙技(笑)を感じます!
笑)。そうですね。それからは、部活、就活、研究室と忙しかった中でも礼拝にも参加しながら春リーグを迎えました。今回は姿勢が違ったこともあってか2部リーグで全勝し、全国大会予選では前年全国2位の立命館大にも圧勝。全国大会の初戦では、優勝候補の日体大と対戦したのですが、高校時代に国体で一緒のチームだった子(のちの日本代表メンバー)とも戦えて未練なく引退できました。そうして学部卒業後、就職で名古屋に来て、今では教会に通う野球経験者のメンバーたちと共に野球部を結成してプレーしております。
―やっと名古屋まできましたね笑)。これは名古屋・主の栄光教会HPのインタビューページなのを忘れるところでした笑)。さて、主の栄光教会では、芸術の舞台で演劇にも挑戦されていましたね。スポーツとは関係なさそうですが、教会ではいろんな分野に挑戦できて才能も開花されたようで。
演劇経験はまったくないに等しい中で、舞台に立つ経験は貴重でしたが、脇役が多いので最初は主役がいいな~、なんて思っていました笑)。それこそずっとキャプテンもやってきたので、主役の方が…という思いがあったのかもしれないです。しかし、シナリオをよく読むと劇のテーマそのものを語るキャラクターばかりで。セリフが短いからといって役として薄いのではないとわかった時から、演劇を通して神様にとって遠い存在は一人としていないと感じることができました。

―貴重な実感ですね。それぞれの個性に応じて、あらゆる人生の場面や環境のなかにおいても自分にしか果たせない役がありますよね。そして神様の作っている大きな舞台のように進行する世界のなかで、それぞれの役を全うして生きている。
キャプテン生活が長いと、目立っている、中心に立つ=リーダーみたいに思いがちでしたが、イエス様の姿を学んでから、真のリーダーは謙遜であることを学びました。だから大学の部活でも進んでグランド整備も自らやり、1年生が何もやらなくても気にならなかったのは、イエス様のようにと思ってやっていたのでつらくなかったからです。
―なるほど。権威を落とすというか感じさせない姿が真のリーダーだと。
はい。だから自分がイエス様の精神を少しでも真似して実践しながら、イエス様のすごさを感じましたし、そんなイエス様を心から愛して実践しているCGMの鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師に純粋に興味が湧きました。牧師がある時、制球に苦しんでいる野球選手に「意識するな。ただ天だけを見て投げなさい」とコーチされたときに、その選手がコントロールできるようになったと聞いたことがあります。自分もそのように過剰に意識せず、ただ天だけを考えたプレーをしたいなと思っています。

―今後の目標ですね。
はい。ただ天だけを見て、地には平和の精神を、野球を通して神様を知らない人たちにももっと伝えていけたらと思っています。野球は一人ではできません。同じ方向を向いて一緒にプレーしている野球部のメンバーと一緒に、天に栄光を帰すプレーで自らも楽しみながらみんなで天を喜ばせて差し上げたいと思います!
貴重なお話をありがとうございました。 この記事がUPされる7月には草野球の大きな公式戦があると聞きました。応援していますね!!!


教会の野球部チーム「GLORY」ではキャッチャーを務める。このユニフォーム、実は編集部長のロミがデザインを担当。教会のコンセプトを鑑み提案させていただいた。今回の取材時に発覚したが、教会外の他チームの方々にもご好評いただいていると聞き、密かにほくほく。(神様、いいアイデアをくださりありがとうございます!)


芸術の演劇舞台での一コマ。セリフを覚えるのはとっても苦手なのだとか笑)。しかし、本番になると役に入り込み、セリフへの恐怖心も消えるとのこと。