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主の栄光教会インタビュー連載コラム_Vol.34

主の栄光教会ってどんな教会なんだろう?その答えは、教会に通う一人ひとりにあると考えます。教会を作っているのは、教会に通う一人ひとり。だからメンバーを知れば、その姿が浮かび上がってくるはずだと、連載コラムがスタートしました。教会の掲げるミッションとしてのSMART(Social・Motivative・ART)。そんなスマートな人たちの魅力に迫ります。

行なった分、自身が磨かれるのを実感し、こうと決めたらやり続ける根気強さを発揮するメンバーを今回はご紹介します。20代の若々しさの中に、芯の強さを持てるようになった秘密はやはり、愛の確信にあるのだな、と感じさせられる機会となりました。

File.034 吉田 奈津希さん(会社員・20代)

神様の自分に向かう深い愛から
逃げていたことに気づけました。


―この記事がUPされた本日(9月6日)は吉田さんにとって記念日だとお聞きしました。

そうなんです。5年前に、日曜日の礼拝に初めて参加した日でした。このタイミングでインタビューのお話をいただいたのでなんだか感慨深いです。

―おお。編集部でも狙ったわけではなかったので、やはり神様の粋な計らいは面白いですね。さて、吉田さんといえば、3歳年上の実姉を通して聖書に出合われましたよね。

はい。そうです。大学2年生の進路に迷っていた時でした。自分は周りの意見に左右されることも多く、人と話すのも得意じゃなく、姉とは違うタイプでいつも比較してしまっていて…。

―あら~、今はそんな風には見えないですね。

姉は昔からスポーツも勉強もできて陽気なキャラクター。周りに人があふれるタイプで、自分とは中学まで習い事も学校もすべて一緒でした。なので周りからはいつも恵里花(実姉の名)の妹として見られて、一回も姉に追いつけないと思っていたことも。姉のように親の期待に応えないと、というプレッシャーもありましたし、いつも姉を念頭においた上での自分しかなかったんです。

―比較対象が身近だからこそ、自分で自分を認められない苦しさが募ってしまいには麻痺するぐらいだったかもしれないですね。

確かに苦しかったし、どんどん自信はなくなっていきましたが、姉は憧れの存在にはかわりなく、姉のようになりたいと思っていたのは事実ですね。

―誰々のようになりたい、という目標は時にはあってもいいかと思いますが、自分って何なの?!となるとやはり根本的には苦しいかと思います。

そうですね…。そんな感じで大学まできて…。姉はさらに大手メーカーにも就職が決まり、人生うまくいっているのを横目で見ながら、自身の進路に悩んでいた時に自己分析のイベントに参加することにしたんです。そのグループワークで何一つ意見できない自分に心底、くやしさと恥ずかしさをおぼえました。これではいけない、本当に変わりたいと思って姉に何かいい本はないかと尋ね紹介された自己啓発系の本がありました。その文中に、聖書を読むといいという内容が書いてあったんです。その本は姉が借りてきた古本で、聖書の部分にマーキングがしてあって笑)。さすがに気になるので「このマーキングはなにか?聖書って何?」と姉に聞いたところ「実は私も(聖書を)学んで成長できたよ」という返事が返ってきまして。

―あらま。気になって学ぶしかないですね笑)。

ですね笑)。その頃、自分と姉とのレベルの差がこれまで以上に開いていると感じていた頃だったので、聖書がその原因なのか…と。追いつきたいという思いでした。

―聖書に触れた最初の印象は?

最初はよくわからなかった、というか自分の進路と何の関係があるのかと正直思っていたところもありましたが、聖書について学び始めると同時に聖書を読み進めていたところ、旧約聖書のイザヤ書41章を読んだ時になぜか涙が出てきたんです。自分でも驚きで、なんで泣いてるの…?!という感じで。

―響くものがあったんですね。具体的にはどのあたりで涙が?

イザヤ書41章10節『恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。』(口語訳より)ですね。特にあなたの神だ、とあるところで、「私の神様なの!!?」という衝撃が走りまして!自分がずっと感じていた寂しさが、神様の愛で包み込まれる感じがして、とてもうれしかったです。

―まずは自分の神様という存在がいるというのがすっと入ってきた印象ですね。

はっきりとした衝撃でした。そう感じるまでは、努力しても報われる感じがしないし、自分は平凡な人生を送る人で、大きな成功なんてできないと諦めかけていましたが、先の聖句に触れて、神様だけは自分の努力も見てくださっている、と思えました。そこからもっと聖書を学びたいと思うようになったんです。

―努力もなんのためにするのか重要ですよね。

そうですね。これまでは、姉に追いつくため、親に認めてもらうために努力しないと、という感じだったのですが、徐々に自分のために本気で努力ができるようになりました。現在、所属している聖歌隊では、日曜日の礼拝で特別讃美(※)を捧げています。一曲の讃美歌を捧げる一瞬で歌の技術がどこまで実際には身についていて、天に義が積まれているのかなどわからないところもあります。しかし、続けていると技術面はもちろん、行なおうとする心を神様が受け取ってくださると感じ、自分に向かう神様の愛や深い思いを実感できるようになりました。行なった通りに報いてくださる神様の働きを実感しています。
※日曜日の礼拝内の式次第で、説教の前に聖歌隊が披露する讃美歌の合唱

―もともと歌はやってこられた分野でしたか?

いえ、歌は全くの素人で。小さい頃から、水泳やハンドボールなどずっとスポーツをしてきたので、歌は苦手ですし正直下手な部類です。というのもあってか聖歌隊は自分とは関係ないと思っていたのですが、教会で自分もなにか神様のためにできることはないか、と真剣に祈るようになり、祈り始めた直後に「聖歌隊をやってみないか」と教会の先輩からお誘いを受けるようになりました。ちょうど切実に祈っていた時だったので、すぐに「やります!」と。その後、練習で声を出すときにピアノの担当の方から「声量がすごいね」と言っていただいたんです。これはスポーツで鍛えてきた肺活量以外の何ものでもないなとすぐにピンときました。こういう風に過去やってきたことを(神様が)生かしてくださるんだと思い、うれしかったです。中学高校とやってきたハンドボールでは一度もレギュラーになれなかったのですが、歌をやるためだったのか、と。苦しかったですが、本当に続けてきてよかったなと思います。

―吉田さんのお話を聞いていると、あきらめずに続けるという意思の強さを感じますね。自分自身に対してもあきらめていなかったから、変化できるきっかけが与えられたのかと思います。

自分でやると決めたら、途中でやめたくない。ここでやめたら自分に負けてしまう、それは自分が許せないという気持ちで何事もやってきたところはありますね。

―実姉の恵里花さんと2年半続けてきている インスタグラム(@megumi_to_nozomi) も継続力の賜物ですね!

今年の5月に2人でインスタグラムのリール動画1カ月投稿チャレンジを行ないました。毎日投稿するのは本当に大変でしたが、1カ月やり切ったのは大きかったです。2人とも仕事もありますし、毎日動画を撮って編集してアップするというのは思った以上にハードでしたが、私たちの自然体な姿を通して、日本人にはハードルの高い信仰というものや神様という存在など身近に感じてもらえるような発信をしてきました。今後もSNSでの発信を続けていきたいと思っているので、より多くの人が神様の世界に導かれたらいいなと思っています。

―教会の活動でもお姉さんと共にすることが多いですが、お姉さんに対する思いで過去と比べて変化したことはありますか?

教会に通うようになったばかりのころから、実は本当に最近まで、教会でも目立っている笑)姉のおかげで、やはり恵里花の妹というイメージが強くて「ここでもか!」と思っていました。聖書の御言葉の中でも比較してはいけないという話も出てくるし、頭では分かっているのですが、ちょっとしたきっかけで比較する癖がなかなか抜けなかったんです。しかし。今年の初夏あたりにある牧師さんにそのことを話したところ、「イエス様の前に2人がいて『姉と私のどちらをよく思っていますか?』と聞いたら『何、その質問?!』と笑って言われるのではないかと思う」とおっしゃってくださいました。それを聞いて「ああ、私の方が神様との一対一の愛から逃げていただけなんだな、自分が姉を言い訳にして自分と神様の一対一の関係に挑戦できていなかったのだな」と思いました。自分に向かう神様の愛を無視していただけでした。

―吹っ切れたんですね。

はい。そうして迎えた日曜日の礼拝の本文(※)が、イザヤ書41章の箇所でした。自分が初めて涙した聖句が再びこのタイミングで!そして、説教の中で「あなたの神様にしなさい」という言葉があって深く(心に)刺さりました。
※毎週日曜日に説教と合わせて伝えられる参考聖句

―ほかの誰でもなく、神様は自分を愛しているということが本当に深く入ってきたんですね。

はい。今では姉がいるから一緒に受けられるいいこともいろいろとあって、それを「また姉を通して…」と卑屈にならずに、ラッキー!!と思えるようになりました笑)。

―話は尽きないですが、最後にご自身の今後の目標などお聞かせください。

聖歌隊として礼拝の雰囲気を作る重要な役割を毎回緊張して行なっていますが、続けて練習もして技術も上げていきながら、讃美歌の歌詞が本当に自分の信仰告白になるように讃美を捧げていきたいと思います。そして、個人としてはやはり神様との一対一の愛にもっと強くなって神様がこの地上を見た時に喜んでくださる自分でありたいと思います。

貴重なお話をありがとうございました。これからも、行なった通りに報いてくださる神様の御力を感じながら、自分が天のためにして差し上げたいことを等身大で模索し続けて行なっていく吉田さんを応援しています!

仲良し姉妹のお二人。(右が奈津希さん)
毎週土曜日の聖歌隊練習では、歌詞の意味をメンバーと話しながら練習する。天の思いを深く知る貴重な機会だという。
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