これは、主の栄光教会の建物建築・改修に中心となって携わる、ココロ熱きエレガントワラビーが教会建築ヒストリーをナビゲートするコラムです。
建物の購入後、現在の意匠を完成させるまでのドラマの数々をお届けします。
エピソード5:教会建築の肝、コンセプト
今回は、そもそも教会建築の肝に関するお話を。
建築作品に必要な物…、それは「コンセプト」です。コンセプトが決まっていないのにデザインを進めることはできないといっても過言ではありません。もし、コンセプトなきまま計画を進めたとしても、まとまりがなくなり壁にぶつかることになります。新しくこの教会を改築するにあたり、まずはこの「コンセプト」を明確にしました。
核と言える場所は3階のメインホール。説教を聞き、礼拝を守る場所です。そしてメインホールの中でも核といえば壇上。そこで、われら教会改築設計チームは、まず壇上のデザインからコンセプトを定め、外観、そして各階の全体的なデザインを決めていくようになりました。
壇上デザインは、コンテスト形式で教会のメンバー皆に声をかけて行い、応募作品は8作品。結果決定したデザインコンセプトは…「宴会場の滝」です。
さて、ここに至る前段階として、この教会全体自体のコンセプトは、ズバリ自然聖殿「月明洞」。
その中で、核となる壇上のデザインコンセプトは月明洞の中にある「宴会場の滝」となりました。これも、主の栄光教会は月明洞でいうと、果たしてどの部分に当たるのだろう…?という祈りから感動を受けたものだったのです。
そして、完成したものがこちら!
神様と人間の愛を表現した、月明洞の宴会場の滝のデザインを核にして、全体デザインが構成されているんですよ!
そして、3階以外の場所はというと…
1階と2階は「地」、4階は「滝の上の園(松)」がデザインコンセプトとなっています。
さてさて、壇上のコンセプトを元に、壇上にはガラスアートが施されることに。そのガラスアートのお話と、コンセプトに基づいたインテリアデザインのお話はまた次回にお話ししますね!
※各階の写真は、一部の場所です。