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教会建築物語_エピソード6

これは、主の栄光教会の建物建築・改修に中心となって携わる、ココロ熱きエレガントワラビーが教会建築ヒストリーをナビゲートするコラムです。
建物の購入後、現在の意匠を完成させるまでのドラマの数々をお届けします。

ナビゲーターのカミュウさん

エピソード6:ガラスアートとインテリアデザイン

前回のお話は、壇上のデザインコンセプトが決定した経緯でした。では、それを具現化するためにどうするのか…。ということで、今回は構想を形にする画竜点睛ともいえる、インテリアについて触れたいと思います!


さて、最終的に決定したAさんの壇上デザイン案は、
「縦ライン」と「間接照明」を使って、「滝」を表現することでした。
そこで、具体的にどう表現するのかをAさんの中で以下6案を出してもらったところ…。

上から

  1. コーニス照明+レンガ
  2. ダウンライト+レンガ
  3. アクリル板(柄加工)+裏から照明
  4. 石膏ボード+間接照明(均等幅)
  5. 石膏ボード+間接照明(不均等幅)
  6. 石膏ボード(一部石地の壁)+間接照明

教会の改修を担当していたコアメンバーの中では1か2、もしくはお金がかからない案であれば3か…?というところで、その後どう進めていくか、五里霧中状態。

そこで、Aさんがインターネットで資料になりそうな画像を懸命に見ているうちに、Aさんの「やろうとする」姿に聖霊が働きかけ、見事一枚の結婚式場の写真を発見!

この画像を元に、ガラスアートの制作者を見つけ、その方とやりとりが始まり、関東のガラス工房にも、わたくしカミュウをはじめとする何人かのメンバーで訪問できるようになったのでした。

しかし…。

ガラスアートは、導入するとお金も時間もかかってしまうのが現実。導入すべきかいなか、祈り、教会の皆や関係者にも相談し、最後まで悩みましたが、第一回見積もりが想定範囲内だったことと、ガラスで1000年残る建築をしたい、ということで、導入を決定するようになりました!

カミュウ

工事を進める中で、実際は見積もり以外にかなりお金がかかることが判明しましたが…

ふたを開けてみれば、このガラスアートデザインは、先に挙げたAさんの6つの提案を包括するデザインでもあったのです。誰もが予想していなかった素晴らしい壇上デザインとなり、感謝しかありません。


さて、お次は床材と壁紙について。
ご自宅などの家を建築された方などは馴染みがある方もいらっしゃるであろう床材や壁紙選びですが、これも大事なインテリアデザイン要素です。なにせ、床も壁も面積が広いので、これらによって印象はガラリと変わります。

メインホールの床材は聖三位の神様と会う場所なので、真っ白に。その他の大部分は、滝をイメージしたヘリンボーンの長尺シートにしています。

壁紙に関しては、施工性や効率を考えると、建物の各箇所に色々なものを使うことは推奨されませんが、教会としてトータルデザインを優先させ、部屋ごとに思いを込めて選びました。

壁紙はそれこそ無数にあり、流行り廃りもあるのが現実。カタログは分厚過ぎて持ち運ぶのは困難ですが、インターネットで調べると実感もわかず、サンプルを取り寄せても、広い面積でないため、印象と実際が違ったりもします。設計図の段階で、仕上がりをイメージして、内装を決めていくのは簡単なことではありませんでした。

そんな中、デザイン担当のメンバーが壁紙カタログ・サンプルは約5100点、他ショールームで取り寄せたサンプル数十点の全てに目を通して、最終的に使用した壁紙は45点になりました。

ミーティング室

ミーティング室は3室あり、皆が色で覚えられるような配慮が(他は、ピンクとイエロー)。白は各室共通で、実はタイル模様が刻まれています。カーテンや家具や時計も一つひとつ選んでいます。

キッチン

照明やテーブルや机にマッチするようにタイル模様の壁紙を。

ギャラリーとスタジオ舞台

実はプロジェクターの投影用の壁紙を選んでいますが、値段は同じです。

キッズルーム

子どもたちにとって居心地がよさそうな壁紙の希望を親たちから募り、最終的にはデザインとバランスを見て決定。よく見ると星形。

壁紙、床材、家具、カーテン、照明は、一つひとつ丁寧に選び、とりあえず置いたものは一つもありません。このことを通して、私たち一人ひとりもそうなのだな、と創造主神様の思いを感じたカミュウでした。


さらに、デザインを進める中でデザインを担当したメンバーたちで意識していたことがありますが、
それは「対」。

教会で伝えられた説教の中で、

<最高のインテリア>は「対」を備えなければならない。

という話があったことからも、意識しました。

「壇上(月明洞の滝)」と「その他のデザイン」

どこの場所でも、核のデザインを意識。
月明洞の滝をイメージした壇上と、滝の流れを意識した壁や床

「壇上」と「玄関」

壇上は核ですが、聖三位を迎える「玄関」も重要だと考え、壇上と対のデザインに!
玄関の壁タイル、床タイルは壇上のとは色違い。

  • 壇上の壁と床
  • 玄関の壁と床
  • 外壁

実は建物の外壁のタイルも壇上の滝のタイルと色違いなんですよ。

トイレ

男女のトイレも各階にあわせた「対」になっています。

  • 1F男性WCの壁紙
  • 1F女性WCの壁紙
  • 4F男性WCと4F女性WCの壁紙

こうして見てみると「対」のデザインにより、かなりデザインのレベルが上がりました!

今回は建物の内部、インテリアデザインについて一気に触れてみました。構想を形にするインテリア、奥が深いですね。いよいよ、教会の改修も完成へと近づいていきます。

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