これは、主の栄光教会の建物建築・改修に中心となって携わる、ココロ熱きエレガントワラビーが教会建築ヒストリーをナビゲートするコラムです。
建物の購入後、現在の意匠を完成させるまでのドラマの数々をお届けします。
エピソード2:人を以前から準備して送ってくださる神様。
さて、前回の最後に、施工の問題に直面したとお話ししました。
改修工事の最初の最初で、この一番の問題をどうやって解決できたのか、お伝えしたいと思います。
答えは「すでに側にいた」というものでした。
これをお伝えすると、またまた~、見えない神様がどうやって助けるの~?と思われる方がいるでしょうか。
そうです。実際に神の手も(?)借りたいという心境だった折、ご実家でペンキ屋さんを営んでいるメンバーに、改修の際にご両親にも手伝っていただけたらいいね!と話している自分の発言からパッとひらめきが。
あら、わたくしカミュウの父の会社は建設会社ではないか…。
かすかに脳裏によぎったひらめき。父にお願いしてみよう…!
決心して父に相談したのです。
「見積もりをとれるよ。図面さえ書いてくれたら」と何とも協力的。
その後、とんとんと話が進み、父の会社が工事を請け負うことになりました。
ちなみに、わたくしカミュウの父は、教会のメンバーではありません。が、工事の総括責任者として頑張ってくれました。
実はカミュウの父は、若き頃には職人の方々と寝食を共にして現場監督として働き、その後転職して現在の会社の建築部を立ち上げました。会社全体を見る立場ゆえ、一つの現場を担当することは本来ないのですが、改修に関わる実務経験の乏しい私たちの思いを受けて、感動をもって自ら責任者として工事を進めてくれたのです。
わたくしカミュウの夢である、教会建築。
親子でまさか関わることになるとは思いませんでしたが、父の現場監督の経験からの現在のポジション、わたくしの建築への進路などはこの時のためであり、神様は直接目に見えて現れて助けてくださるというよりは、このように助けて共にしてくださるのだと改めて感じました。
ちなみに、教会のメインホールの壇上だけではなく、照明、壁紙、ドア、床材、ブラインド、カーテン、机の色などのトータルコーディネートを担当してくれたAさんは、某有名芸術大学を卒業後、東京で照明関係の仕事をしていましたが、感動を受けて2018年1月に名古屋に引っ越してくるようになりました。しかし、教会の改修工事のことは全然知らなかったといいます。
Aさんがいなければ、壇上のデザインや照明計画もどうなっていたのかわからないことを思うと、神様がAさんを育てて、このタイミングで名古屋に送ってくださったのだと思います。
ああ、神様の人事は素敵です。